アムンディ・ジャパンは4日、「SMBC・アムンディ プロテクト&スイッチファンド(愛称:あんしんスイッチ)」を繰り上げ償還すると発表した。4日時点の基準価額が繰り上げ償還の目安となる「プロテクトライン」の9000円まで下落したためだ。繰り上げ償還日は2021年9月2日で、償還金は9月3日以降に支払われる。4日時点で純資産総額(残高)は319億円残っており、換金は8月27日まで受け付ける。
同ファンドは2017年7月に設定されたバランス型(QUICK独自の分類)で、世界の株式や債券、短期金融資産など複数の資産に分散投資する。資産配分を機動的に変更しながらプロテクトラインを上回る運用を目指す「下値限定型」だ。
コロナショックが起きた20年3月に大きく値下がりした後、株式の実質的な組み入れ比率をゼロに近づけ、21年4月下旬以降は短期金融資産などの配分を100%としていた。リスク資産を組み入れないため相場が反転しても上昇相場には乗れない一方、コストがかかり続けることで基準価額はジリジリ下がる傾向にあった。
コロナショックの余波で繰り上げ償還した「下値限定型」のファンドには、「アムンディ・ダブルウォッチ」や2本の「りそな・リスクコントロールファンド(愛称:みつぼしフライト)」などがある。これらは昨年4月に相次いで繰り上げ償還された。