QUICK企業価値研究所アナリスト 永田和子(2022/02/22)
・26/3期営業利益目標600億円に向け順調推移見込む
連結営業利益の企業価値研究所予想は業績表の通り。会社中計目標26/3期600億円に向け順調な推移を予想。成長を牽引するフィンテックではメインカード化による継続的収益基盤底上げ、成長領域のEC決済需要取り込みが進むほか、会員基盤拡大の鍵を握る”一人ひとりの好きを応援するカード”の入会が順調。中計では資本最適化に向け通常枠とは別に500億円の自己株取得を計画(当研究所は今・来期での実施を想定)。24/3期株主還元は会社方針を基に配当性向約55%、総還元性向70%以上となる年間配当87円/株、自己株取得50億円を見込む。EPS(業績表とは異なる)は20/3期から24/3期の4年間で年率8%成長、年間配当は同15%成長となる見通し。
・小売、フィンテック、共創・新規事業投資が三位一体となりシナジー創出へ
中計では小売、フィンテック、共創・新規事業投資が三位一体でシナジーを生み出すことで企業価値向上を目指す。小売で進める「売らない店」、「イベントフルな店」への進化は賃料収入、集客効果、運営受託といった小売への恩恵だけでなく、進化を通じ獲得した忠誠心の高いカード会員がフィンテックの利益拡大に大きく貢献する見込み。
・リスクファクター ~コロナ長期化、後払いの影響など
・アナリストの投資判断 ~中長期的な成長性や積極的な株主還元が株価回復を後押しへ
当研究所予想の自己株取得を織り込んだEPS(業績表とは異なる)に基づくPERは来期17倍、24/3期15倍。19年の平均PER18倍を目安に株価上昇余地ありとみる。中長期的な成長性や積極的な自己株取得に加え、配当性向55%程度を目指す24/3期の配当利回り(当研究所予想)が3.8%と高水準である点も株価回復を後押しへ。
(提供:QUICK企業価値研究所)
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