QUICK企業価値研究所アナリスト 前田俊明(2022/04/28)
・23/3期は10%増収、11%営業増益を予想
23/3期の連結業績について企業価値研究所は前期比10%増収、同11%営業増益を予想する。クラウドサービスの成長が続く見通しで、連続営業増益は29期に伸びよう。同社はクラウドサービスを販売の中心に据え置いており、顧客がシステム導入の際に選択するケースが増えている。サーバーなどの機器を顧客自ら管理・運用するオンプレミス比率の低下でハードウェア販売が減少傾向だが、ハードウェア販売の利益への影響は軽微。クラウドサービスへの需要増に対応するためのクラウド関連施設の設備増強や人件費の増加などを想定するが、増収効果、生産性の改善で吸収する見通し。
・24/3期以降も増収・営業増益が続く見通し
翌24/3期以降も増収・営業増益が続くと予想する。営業最高益とともに、連続増益が続く見通し。クラウドサービスの導入の動きが顕著になっており、顧客ニーズが強いクラウドサービスが一段と拡大するとともに、運用支援サービスなども伸びよう。
・リスクファクター ~不採算案件の発生、景気後退
・アナリストの投資判断 ~中長期的な上昇を予想
米国の利上げが高PERのグロース株に逆風になるとみられたことなどから、同社株価も年明け以降は軟調に推移している。業績面ではクラウドサービスが着実に成長しており、当研究所の予想対象期間である25/3期まで営業増益が続く見通し。当面は、米国の金融引き締めに加え、ウクライナ情勢など外部要因が株価の重石となりそうだが、中長期的には利益成長に伴って上値を切り上げるとの見方を継続する。当研究所の評価ポイントは、(1)営業増益が続く安定的な収益構造かつ、高い利益率、(2)クラウドサービスの成長、(3)高ROE(自己資本利益率)、(4)強固な財務基盤――。
(提供:QUICK企業価値研究所)
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