QUICK企業価値研究所アナリスト 山藤秀明(2022/05/18)
・国内外好調で1Qは41%営業増益
22/12期1Qの営業利益は前年同期比41%増の407億円になった。国内外で広告需要が回復。構造改革効果もあり1Qとして高い利益水準になった。会社側は「1Qは想定を超える実績になった」としている。
企業価値研究所は22/12期の営業利益について前期比34%減の1590億円の従来予想を据え置いた。会社予想より66億円多い。東京五輪の反動はあるが国内外での景気回復に伴い広告需要の回復が進もう。前期の固定資産売却益の反動で減益予想ながら利益水準は高い。来23/12期の営業利益は前期比28%増の2030億円の予想。世界景気は堅調に推移することを想定し、広告需要は着実に増加するとみている。構造改革効果も更に発現し2桁営業増益を見込んだ。
・増配、自己株式取得で株主還元強化
今期の年間配当金は130円で前期比12.5円の増配計画。2月には株数で2000万株(自己株式を除く発行済株式総数の7.3%)または取得総額で400億円のいずれかを上限とする自己株式取得計画も公表。
・リスクファクター ~国内外での景気低迷長期化他
・アナリストの投資判断 ~「当面上値の重い展開も下落リスクは小さい」との判断継続
積極的に投資してきた海外事業の苦戦が続き株価は長期的に下落基調だったが、構造改革推進や株主還元強化で20年春以降は上昇基調。ただ、足元の株価は上値の重い展開。当研究所では「当面の株価はスピード調整的に上値の重い展開を見込む」との判断を継続する。その一方で経済活動の正常化、そして構造改革効果の本格発現で高水準の利益が続く見込みであり、株価の下落リスクは小さいとみている。
(提供:QUICK企業価値研究所)
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