QUICK Money World(マネーワールド)

個人投資の未来を共創する
QUICKの金融情報プラットフォーム

ホーム 記事・ニュース 旭化成(3407) 前期比では小幅増益を見込むが、従来予想を利益面で下方修正
この記事は最終更新から1年以上経過しております。

旭化成(3407) 前期比では小幅増益を見込むが、従来予想を利益面で下方修正

QUICK企業価値研究所アナリスト 伊藤健悟(2022/05/25)

・半導体・部材不足の影響が想定以上に広がる
 23/3期の連結業績について企業価値研究所では、従来予想を売上高2兆5400億円→2兆7500億円(前期比12%増)、営業利益2250億円→2150億円(同6%増)へ修正する。従来この期は、主要製品の出荷が拡大するものの、22/3期に市況が急騰したANの採算が悪化するため営業利益はほぼ横ばいになるとみていた。見方に大きな変更はないが、半導体・部材不足の影響が自動車向け製品以外にも広がっているため、利益面で予想を減額。前期実績が予想を下回ったため、営業利益は小幅増となるが、従来予想には届かない見通しとなった。続く24/3期以降は主要製品の販売数量増と合理化などの効果で業績は着実な伸びをみせよう。

・想定には届かなかったが、前期は2桁営業増益に
 22/3期の連結営業利益は前期比18%増の2026億円で着地(収益認識に関する会計基準適用の影響は考慮せず)。4Qの原料高など影響で当研究所が事前に想定していた2220億円には届かなかったが、ANの市況上昇や全般的な需要回復で2桁の営業増益を達成した。

・リスクファクター ~自動車減産長期化やAN市況など

・アナリストの投資判断 ~割高感はなく、株価は底入れして徐々に上昇へ
 株価は21年3月につけた1380円を直近の高値として下落に転じ、足元にかけて軟調に推移。直近では今期の当研究所予想連結PERで約9倍と、総合化学メーカーの平均並みの水準にある。原料・製品市況の変動に業績が大きく左右される化学メーカーの中で、同社の業績は比較的安定しており、不透明感の強い環境で選好される傾向がある。今期の業績はANの採算悪化などで小幅な伸びにとどまる公算が大きく、大幅なPER上昇は難しいが、同社の過去の平均をやや下回る10倍程度の評価は可能であり、株価は底入れして徐々に上昇に向かうと考える。

 

(提供:QUICK企業価値研究所)
本サイトに掲載の記事・レポートは、QUICK企業価値研究所が提供するアナリストレポートサービスの抜粋記事です。
レポートサービスは証券会社・金融機関様に対し個人投資家向け販売資料としてご提供させて頂いております。
サービスに関するご質問、資料のご請求等は以下フォームよりお問い合わせください。
※ 個人投資家の方は掲載記事(レポート)の詳細を「QUICKリサーチネット」からもご覧頂けます。
   サービスの詳細・ご利用方法はこちらをご覧ください。
※ なお、本サイト掲載記事の内容に関する個別のご質問にはお答えできかねます。ご了承ください。

著者名

伊藤 健悟

シニアアナリスト

化学・繊維セクター担当


【プロフィール】
大阪大学経済学部卒業。山一證券入社、メリルリンチ日本証券を経て、現在に至る。
山一證券在籍時は個人向け営業に従事。マクロ、ミクロの両面からの事業環境・経営状況の分析に加え、その際に培った個人投資家の視点も重視しつつ、レポートの作成や講演などを行うことを心がける。


銘柄名・銘柄コード・キーワードから探す

株式ランキング

コード/銘柄名 株価/前日比率
1
4,938
+6.28%
2
3,887
-1.21%
3
4107
伊勢化
26,550
+6.41%
4
5595
QPS研究
1,570
+17.07%
5
3,525
+3.52%
コード/銘柄名 株価/前日比率
1
1,358
+28.35%
2
5247
BTM
2,254
+21.57%
3
2,517
+18.05%
4
660
+17.85%
5
661
+17.82%
コード/銘柄名 株価/前日比率
1
792
-22.5%
2
194
-20.16%
3
9399
ビート
2,230
-18.31%
4
1,360
-11.11%
5
8918
ランド
8
-11.11%
コード/銘柄名 株価/前日比率
1
40,600
-2.8%
2
16,440
-0.87%
3
8,240
+0.36%
4
25,815
-1.01%
5
23,310
-1.81%
対象のクリップが削除または非公開になりました
閉じる
エラーが発生しました。お手数ですが、時間をおいて再度クリックをお願いします。
閉じる