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ホーム 記事・ニュース 旭化成(3407) 上期は順調に推移しており、通期でもほぼ従来想定通りの大幅増益を予想

旭化成(3407) 上期は順調に推移しており、通期でもほぼ従来想定通りの大幅増益を予想

QUICK企業価値研究所アナリスト 伊藤健悟(2024/11/06)

・サマリー
 25/3期の連結営業利益について企業価値研究所では、前期比40%増の1970億円を予想する。この期は従来から、24/3期に実施した減損処理の効果による固定費負担減少と販売数量増でマテリアル部門の利益水準が高まるほか、住宅、ヘルスケアの両部門も拡大し、連結全体で大幅な増益になるとみていた。上期の実績は概ね想定通り順調に推移しており、ヘルスケア部門での買収の影響などを織り込んだものの、連結全体でほぼ従来の予想を据え置いた。26/3期以降も着実な増益基調を見込むが、一段の利益水準向上へ向けて構造改革の進展を期待したい。

・アナリストの投資判断 ~株価に割安感はなく、当面は神経質な展開に
 直近の26/3期当研究所予想連結PERは約12倍と、業界平均の10倍を上回る。業績が比較的安定しているため同社のPERが業界平均を上回る傾向にある点を考慮しても、割安感はない。このため当面は現状程度の評価にとどまり、他社を含めた石油化学業界の構造改革の進展や主要製品の販売動向などをにらみながら、神経質な展開が続くと予想する。

 

(提供:QUICK企業価値研究所)
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著者名

伊藤 健悟

シニアアナリスト

化学・繊維セクター担当


【プロフィール】
大阪大学経済学部卒業。山一證券入社、メリルリンチ日本証券を経て、現在に至る。
山一證券在籍時は個人向け営業に従事。マクロ、ミクロの両面からの事業環境・経営状況の分析に加え、その際に培った個人投資家の視点も重視しつつ、レポートの作成や講演などを行うことを心がける。


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