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第一三共(4568) 「エンハーツ」がけん引し増収・増益基調続くと予想

QUICK企業価値研究所アナリスト 真下弘司(2022/05/27)

・グローバル製品が伸長、増収・増益予想
 企業価値研究所予想の23/3期の連結営業利益は前期比45%増の1060億円。国内薬価改定等の減収要因はあるが、抗凝固剤「エドキサバン」や英アストラゼネカ(AZ)と戦略提携した抗HER2-ADC「エンハーツ」などグローバル製品の伸長、新製品の貢献等から4割超の営業増益予想。続く24/3期と25/3期の連結営業利益予想もグローバル製品の伸長や新製品の貢献等から増益基調が続くと予想する。

・22/3期は9%増収、14%営業増益
 22/3期の連結業績は、売上収益が前期比9%増の1兆449億円、営業利益は同14%増の730億円。「エンハーツ」や「エドキサバン」が伸長したほか、21/3期に新型コロナの影響を大きく受けた米国の鉄欠乏性貧血治療剤「インジェクタファー」が回復し増収・営業増益。

・リスクファクター ~医療費抑制や主力製品の副作用

・アナリストの投資判断 ~「エンハーツ」や開発進展等に注目
 株価は足元は3500円前後、年初来の高値圏にある。PERなど株価指標は割高な水準にあり期待が先行していることに留意。株価の持続的な上昇には「エンハーツ」の市場浸透、「Dato-DXd」やコロナワクチンなど次の成長を担う新薬の開発進展等が必要と考える。

 

(提供:QUICK企業価値研究所)
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著者名

真下 弘司

シニアアナリスト

医薬品セクター担当


【プロフィール】
00年から現職。医薬品・医薬品卸等を担当。レポート作成に際しては、会社側開示情報に基づく数値分析に、個別取材等の足で稼いだ情報を加えて、平易な文章で誰が読んでもわかるようにと心がけている。また業績のほか、ESG(環境・社会・企業統治)などの観点から企業を評価できないか模索中。


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