【日経QUICKニュース(NQN)】カルビー(2229)は22日、ポテトチップスなど一部商品の価格と内容量を変更すると発表した。エネルギーや原材料価格の高騰が要因で、9月1日納品分から順次実施する。スナック菓子やシリアル食品は10~20%程度、おみやげ商品が5~20%程度、アンテナショップ「カルビープラス」の商品は5~15%程度、それぞれ価格を引き上げる。
同社は今年に入り価格改定や内容量の変更を実施している。エネルギーや原材料の価格高騰が続いており「自助努力のみでは吸収が極めて困難な状況」にあると改めて説明した。
カルビーのポテチの値上げは今年に入って2回目。これまでは値段を変えずに内容量を減らす日本式インフレ(いわゆるシュリンクフレーション)を実施するイメージが強かったが、これ以上は無理との判断だろうか。 ネット世論を見るに、昨今の情勢から値上げやむ無しとの同情の声は上がるも、だからといって買うかどうかは別問題で、許容度イコール売上維持とはならんのではと思う。 ただ、他銘柄でも言えるのだが、最近の値上げ発表は株価にとっては好材料と見なされる事が多く、カルビーも例に漏れず発表後に株価が上昇。値段に敏感なスーパーでの売り場維持など課題は多いと思うのだが、相場の意向はよく分からず。まあ、「投資家の値上げ許容度は高まってきている」のは確かかも。