QUICK企業価値研究所アナリスト 真下弘司(2022/06/23)
・メディセオ事業がけん引、増収・増益予想
企業価値研究所予想の連結営業利益は23/3期が前期比5%増の478億円、続く24/3期は前期比5%増の502億円。薬価改定や新型コロナの影響等は懸念されるが、医療用医薬品等卸売(メディセオ)事業がけん引し増収・増益予想。化粧品・日用品、一般用医薬品卸売(PALTAC)事業は一過性の費用計上で23/3期の利益は伸び悩む見通し。医療用医薬品市場は薬価改定や後発品使用促進策等の影響でマイナス成長を想定。メディセオ事業は新規事業の成長や22/3期までに実施した構造改革の成果等から増益基調が続くと予想する。
・前期は3%増収、18%営業増益(旧基準ベース)
22/3期の連結業績は、売上高が3兆2909億円、営業利益は456億円。22/3期より収益認識に関する会計基準等を適用。旧基準ベースで比較すると3%増収、18%営業増益。市場の回復や構造改革の成果でメディセオ事業が大幅な増益となり業績をけん引。
・リスクファクター ~医療費抑制、総価契約・未妥結仮納入など
・アナリストの投資判断 ~景気ディフェンシブな内需関連との評価は不変
株価は5月13日、21年8月に資本業務提携した日医工が産業競争力強化法に基づく特定認証紛争解決手続(事業再生ADR手続)による経営再建を検討との報道および正式申請したとの発表を受けて急落。5月16日に年初来安値となる1603円をつけ足元は1900円前後。景気ディフェンシブな内需関連としての評価に変更はないが、後発品メーカーを取り巻く事業環境は厳しく留意が必要。
(提供:QUICK企業価値研究所)
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