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久光製薬(4530) 国内一般用医薬品の苦戦から1Qは大幅営業減益だが通期予想据え置く

QUICK企業価値研究所アナリスト 真下弘司(2022/07/14)

・1Q低調だが、業績の回復見込む通期予想据え置く
 企業価値研究所予想の23/2期の連結営業利益は126億円。1Qの業績は低調だが、国内における一般用医薬品以外は概ね想定通り推移しており前回予想を据え置く。消炎鎮痛貼付剤「サロンパス」の回復や新製品の貢献等から実質増収・営業増益を予想。予想の前提として、インバウンド(訪日外国人)需要や米国「サロンパス」の本格的な回復、米国の注意欠如多動性障害(ADHD)治療薬「XELSTRYM」の貢献は24/2期以降を想定。続く24/2期と25/2期の連結営業利益予想も据え置く。24/2期が前期比13%増の142億円、25/2期は同6%増の150億円。新製品群の市場浸透や米国「サロンパス」の回復等を見込み増益を予想する。

・1Qは2%減収、85%営業減益(旧基準)
 23/2期1Qの連結業績は、売上高が264億円(22/2期1Qは278億円)、営業利益は5億円(同21億円)。23/2期は期首より収益認識に関する会計基準等を適用。同基準を適応しなかった場合(旧基準)、売上高は2%減、営業利益は85%減。国内薬価改定や新型コロナの影響、競争激化や物流費の増加もあり大幅な営業減益。

・リスクファクター ~医療制度改革と主力製品への依存度の高さ

・アナリストの投資判断 ~慎重な投資スタンスを推奨
 株価は22年7月7日に発表した1Qの決算が実質大幅な営業減益だったこともあり翌7月8日に年初来安値となる3275円をつけた。当研究所では23/2期通期の業績を実質増収・営業増益を見込んでいるが、インバウンド需要の消失や米国「サロンパス」の混乱継続、薬価改定等の影響もありコロナ禍前の水準には届かないと予想。研究開発パイプラインに課題を残すこと等もあり慎重な投資スタンスを推奨する。

 

(提供:QUICK企業価値研究所)
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著者名

真下 弘司

シニアアナリスト

医薬品セクター担当


【プロフィール】
00年から現職。医薬品・医薬品卸等を担当。レポート作成に際しては、会社側開示情報に基づく数値分析に、個別取材等の情報を加えて、平易な文章で誰が読んでもわかるようにと心がけている。また業績のほか、ESG(環境・社会・企業統治)などの観点から企業を評価できないか模索中。


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