QUICK企業価値研究所アナリスト 小西慶祐(2022/09/05)
・買収によりコネクタとアクセス製品の事業が拡大へ
同社は7月29日に、コネクタを手がける本多通信(6826)と住鉱テックの2社を買収すると発表。うち本多通信の買収は、株式公開買付けによる。次いで同社は8月4日に、親会社がホンダ(7267)で、主にキーロックなどアクセス製品を手がけるホンダロックを買収すると発表した。コネクタ、アクセス製品ともプレゼンス向上を図り、29/3期に営業利益率10%を目指す考え。企業価値研究所では、いずれの買収も狙いは妥当と判断、今後はシナジー効果創出に期待している。
・従来予想を継続。業績続伸見通しに変更なし
23/3期通期の連結営業利益見通しについて会社側は、過去最高更新となる期初の1020億円(前期比11%増)の計画を据え置いた。当研究所も、強めの営業利益予想1100億円(前期比19%増)を維持する。なお、上記の買収は業績予想に織り込んでいない。為替前提の違い、アナログ半導体の旺盛な需要などを背景に、引き続き会社計画を上回る予想とした。24/3期以降も、営業利益の拡大が続くとの見方を継続。生産能力を増強中のボールベアリングを土台に、アナログ半導体、モーター、光デバイスなどの拡販も進むとみている。
・リスクファクター ~米中貿易摩擦、原材料価格高騰
・アナリストの投資判断 ~PERで依然割安感強い。上値余地大きいとの見方を継続
直近の株価に基づく23/3期の予想PERは12倍。過去60カ月の平均PER17倍との比較では、依然割安感が強い。今後は、ボールベアリングを土台にして、アナログ半導体、モーター、光デバイスといった主力製品の拡販も期待できると予想、M&Aによる業容拡大も期待でき、株価の上値余地は大きいとの見方を変えない。
(提供:QUICK企業価値研究所)
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