QUICK企業価値研究所アナリスト 篠崎智明(2022/09/15)
・上期の連結事業利益は1.9%の増益
企業価値研究所では、業績予想銘柄として同社のカバーを開始する。22/12期上期の連結業績は、売上収益が前年同期比11.4%増の1兆1513億円、事業利益が同1.9%増の910億円だった。売上収益は、新型コロナウイルス感染拡大の影響が小さくなり、業務用などの販売環境が改善。日本を含む全セグメントで増収となり、連結全体で2桁増収となった。利益面では、ロシアによるウクライナ侵攻以降、アルミ缶や燃料などのコストアップの影響を受けたが、欧州やオセアニアで行っている価格改定等の単価改善などが寄与。連結全体の事業利益は増益を確保した。
・22/12期以降の事業利益増を予想
当研究所では、同社商品への需要は底堅く、上期の利益成長は堅調に推移したと評価。22/12期の連結業績予想について、売上収益を前期比10.1%増の2兆4625億円、事業利益を同10.6%増の2410億円とした。業務用市場の回復などが中期的な利益伸長に寄与すると見込む。23/12期の売上収益を前期比4.7%増の2兆5794億円、事業利益を同9.5%増の2638億円とし、24/12期の売上収益を同2.0%増の2兆6310億円、事業利益を同8.0%増の2850億円と予想した。
・リスクファクター ~原材料高による採算の悪化
・アナリストの投資判断 ~中期的な株価は上昇を予想
ロシアによるウクライナ侵攻以降、コスト環境は厳しくなっているが、同社商品への需要は底堅く、上期の事業利益は増益を確保。利益成長は堅調だと評価しており、22/12期以降の事業利益は増益基調で推移すると予想した。コスト環境は必ずしも楽観視できないが、業務用市場の回復や価格改定などで吸収できると見込んでいる。海外を中心とした事業拡大や、ディフェンシブ銘柄としての特性なども評価しており、中期的な株価は上昇すると予想する。
(提供:QUICK企業価値研究所)
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