【日経QUICKニュース(NQN)】企業の成長性や投資尺度で銘柄を選別するアクティブ型の投資信託でトレンドに変化の兆しが出ている。ここ数年人気を集めていた「アライアンス・バーンスタイン・米国成長株投信Dコース毎月決算型(為替ヘッジなし)予想分配金提示型」への資金流入が鈍る一方、足元では「インベスコ 世界厳選株式オープン<為替ヘッジなし>(毎月決算型)」がじわり資金を集めている。
「米国成長株投信D」は持続的な成長力を持つ米企業を選んで投資する。基準価格の水準で分配金が決まる仕組みで、運用成績が低迷している今年は無配となる月もあった。しかし、「世界厳選株式」は成長・配当・割安の3点の追求をウリにして、今年は月150円の分配金を出し続けている。世界的な金融引き締めで荒れた相場展開が続くなか、安定したインカムを好む投資家が増えている証左かもしれない。