【NQNニューヨーク=川上純平】27日の米株式市場で外食のマクドナルド(MCD)が5日続伸し、前日比3.3%高の265.11ドルで通常取引を終えた。27日に発表した2022年7~9月期決算で売上高と1株利益が市場予想を上回った。値上げが収益を支えており、好感した買いが入った。
売上高は前年同期比5%減の58億7210万ドルだった。ドル高で海外事業の採算が悪化し減収となったが、QUICK・ファクトセットが集計した市場予想(57億ドル)は上回った。原材料費などの上昇に応じて値上げを進め、既存店売上高が世界で9.5%増と堅調だった。1株利益も2.68ドルと市場予想(2.58ドル)を上回った。
経営陣は決算説明会でインフレや主要中央銀行による利上げを背景に「経済の不確実性が増している」と指摘しつつも「我々の世界的なビジネス規模と財務は不安定な時代に向かう中で有利な立場にある」と今後の業績に自信を示した。