【NQNニューヨーク=戸部実華】米中間選挙は8日(日本時間9日)に投開票を迎える。選挙に関する基本情報をまとめた。
Q:米中間選挙とは。
A:4年ごとの大統領選挙の中間の年に実施する上下両院の議会選挙。投票日は「11月第1月曜日の次の火曜日」と定められ、今年は11月8日となる。任期6年の上院は100議席の3分の1ずつ(今回は補選を含め35議席)、任期2年の下院は全435議席が毎回改選される。重要政策の決定権限や政府高官人事の承認権が大きい上院の結果がより大事だが、一斉に改選される下院の結果は国民の政権への信任を映す。与党は審判を仰ぐ立場で、中間選挙で議席を減らす傾向が強い。
Q:現状の議席数は。
A:上院は民主党と共和党が50議席ずつで拮抗している。副大統領のハリス上院議長に決選投票権があるため、実質的には民主が多数派だ。一方、下院は民主220、共和212、欠員3。民主は過半数(218)をわずかに上回る程度だ。上下両院とも民主党が逆転を許し、共和党が多数党になる可能性もある。
Q:開票はいつ始まるのか。
A:各州によって時間が異なる。投票終了時間が早い州は日本時間9日8時に投票を終え、開票作業に入る。一方、西海岸のカリフォルニア州などは13時に投票を終える。開票作業が終わり次第、順次結果を発表する。大勢は日本時間の9日午後に判明するとみられる。ただ、郵便投票の処理・確認手続きの開始時間は州ごとで異なるため、接戦ならば結果判明に数日~数週間かかるとの見方もある。
Q:決選投票にもつれ込む可能性は。
A:2020年の選挙ではジョージア州の上院選が僅差となり、翌年の21年1月の決選投票まで持ち越した。多くの州は多数を得た候補者が当選するが、ジョージア州は過半数を得た候補者がいない場合は上位2人による決選投票で決める。今回も同州の上院選は接戦が予想されている。
全米50州と首都ワシントン(コロンビア特別区)の投票終了の予定時間を以下一覧にした。
【各州の投票終了の予定時間(日本時間・9日)】★は上院の激戦州
8:00 インディアナ、ケンタッキー
9:00 サウスカロライナ、★ジョージア、★ニューハンプシャー、
バージニア、バーモント、フロリダ
9:30 ウェストバージニア、オハイオ、ノースカロライナ
10:00 アラバマ、イリノイ、オクラホマ、カンザス、
コネティカット、サウスダコタ、テキサス、テネシー、
デラウェア、ニュージャージー、★ペンシルベニア、
マサチューセッツ、ミシガン、ミシシッピ、ミズーリ、
メーン、メリーランド、ロードアイランド、
ワシントンDC
10:30 アーカンソー
11:00 アイオワ、★アリゾナ、★ウィスコンシン、★コロラド、
ニューメキシコ、ニューヨーク、ネブラスカ、ミネソタ、
ルイジアナ、ワイオミング
12:00 アイダホ、★ネバダ、ノースダコタ、モンタナ、ユタ
13:00 オレゴン、カリフォルニア、★ワシントン
14:00 アラスカ、ハワイ