【NQNニューヨーク=川内資子】7日夕の米株式市場の時間外取引で配車サービスのリフト(LYFT)株が急落した。通常取引を前週末比2.9%高の14.14ドルで終えた後、時間外取引で一時11ドル台と終値から16%あまり下げた。7日夕に発表した2022年7~9月期決算で売上高や利用者数が市場予想に届かなかった。同時に示した10~12月期の売上高見通しも慎重と受け止められ、売りが優勢となった。
7~9月期の売上高は前年同期比22%増の10億5382万ドルと四半期として過去最高だったが、QUICK・ファクトセットがまとめた市場予想(10億6000万ドル)を下回った。アクティブ利用者数は2031万人と7%増えたが、市場予想(2120万人)には届かなかった。特別項目を除くEBITDA(利払い・税引き・償却前損益)は6620万ドルと市場予想(6210万ドル)を上回った。
10~12月期の売上高見通しは11億4500万~11億6500万ドルとした。中心値は市場予想(11億6000万ドル)を下回る。発表資料では「アクティブ利用者数や乗車数、運転手数は新型コロナウイルスの感染拡大が始まって以来の高水準となり、力強い追い風を映している」との認識を示した。だが、同業のウーバーテクノロジーズが前週発表した7~9月期決算は72%の大幅増収となっており、競争激化がリフトの収益の重荷になるとの懸念を誘ったようだ。