【NQNニューヨーク=川上純平】1日の米株市場で値動きが目立った銘柄は以下の通り。△は上昇、▲は下落。
◎ID管理システムのオクタ(OKTA) △26.5%
前日夕に発表した2022年8~10月期決算が市場予想を上回った。24年1月期は大幅に成長が鈍化する見通しを示したが、株価は今年に入り前日までに大幅に調整していたため、悪材料出尽くし感や割安感からの買いが膨らんだ。決算を受け、アナリストの目標株価引き上げが相次いだ。
◎動画配信のネットフリックス(NFLX) △3.7%
米ウォール・ストリート・ジャーナルが1日、作品の一般公開前に行う試写の対象ユーザーを現在の2000人超から数万人に拡大すると報じた。契約者増につながるとの見方が広がった。11月に配信を始めたドラマ「ウェンズデー」が人気を集めていることもあり、株価はこのところ強い値動きが続いている。
◎ビッグデータ管理・分析のスノーフレイク(SNOW) △7.8%
前日夕に発表した22年8~10月期決算は売上高が市場予想を上回った。同時に示した22年11月~23年1月期の製品売上高見通しが市場予想に届かなかったが、アナリストからは「長期の成長目標に向かって着実に進展している」などと前向きな見方があり、買いを誘った。
◎ディスカウントストアのファイブ・ビロー(FIVE) △16.5%
前日夕に発表した22年8~10月期決算で売上高と1株利益が市場予想を上回った。高インフレで消費者が節約意識を強め、低価格商品の需要が高まった。同時に示した22年11月~23年1月期の売上高見通しも市場予想以上だった。
◎顧客情報管理のセールスフォース(CRM) ▲8.3%
前日夕に22年8~10月期決算と併せて発表した次期の業績予想が市場予想を下回った。共同最高経営責任者(CEO)のブレット・テイラー氏の退任も発表し、業績の伸び鈍化と経営の不透明感から売られた。
◎スイス金融のクレディ・スイス(CS) ▲5.8%
ブルームバーグ通信が1日、債券販売で世界で少なくとも3分の1の従業員を削減すると報じた。経営不振を受けた再建策の一環。一段の事業縮小と経営の不透明感を意識した売りが出た。