【NQNニューヨーク=横内理恵】7日の米株市場で値動きが目立った銘柄は以下の通り。△は上昇、▲は下落。
◎資産運用のステート・ストリート(STT) △8.2%
7日に2022年12月末までに新たに最大で5億ドルの自社株を購入すると発表した。10~12月期の自社株買いは合計で15億ドルとなる。株主還元強化は業績や財務への自信の表れとも受け止められた。
◎住宅建設のトール・ブラザーズ(TOL) △7.7%
6日夕に発表した22年8~10月期決算で売上高と1株利益がともに市場予想を上回った。住宅の受け渡し件数が市場予想を上回り、平均販売価格も市場予想以上に上昇した。
◎食品のキャンベルスープ(CPB) △6.0%
7日朝に発表した22年8~10月期決算で売上高と1株利益がともに市場予想を上回った。インフレを受けた値上げが奏功した。23年7月期通期の業績見通しは上方修正した。
◎クラウド上のデータベースを手掛けるモンゴDB(MDB) △23.2%
6日夕に発表した22年8~10月期決算で売上高が市場予想以上に伸び、1株損益も黒字を確保した。アマゾン・ドット・コムの「AWS」などクラウド上で利用可能なサービス「アトラス」が業績をけん引した。
◎民泊仲介のエアビーアンドビー(ABNB) ▲1.7%
モルガン・スタンレーが投資判断を「中立」から「売り」に引き下げた。優良な民泊物件数の伸びが鈍化し、空室率の上昇や民泊需要鈍化につながると予想した。目標株価は110ドルから6日終値を14%下回る80ドルに引き下げた。
◎中古車ネット販売のカーバナ(CVNA) ▲42.9%
ブルームバーグ通信が6日夜に投資ファンドのアポロ・グローバル・マネジメントなど大口債権者が債務返済の優先順位などを争わないために協定を結んだと報じた。ウェドブッシュ証券は社債価格の低迷から投資家が経営破綻を高い確率で織り込み始めたと指摘し、目標株価を9ドルから1ドルに引き下げた。