【NQNニューヨーク=三輪恭久】8日の米株市場で値動きが目立った銘柄は以下の通り。△は上昇、▲は下落。
◎航空機のボーイング(BA) △1.5%
ウェルズ・ファーゴがボーイングの目標株価を185ドルから218ドルに引き上げた。旅客機が今後数年で最も成長率の高い分野のひとつとなり、中国の経済活動再開で上振れ余地があるとみる。シティグループも目標株価を209ドルから222ドルに引き上げた。
◎カジュアル衣料のエクスプレス(EXPR) △38.3%
小売りやアパレルのブランド管理会社、WHPグローバルと資本・業務提携すると8日発表した。WHPがエクスプレスに2500万ドル出資するほか、共同出資会社を設立して国内外の事業拡大を加速させる。
◎ネットワーク機器のシエナ(CIEN) △20.0%
8日に発表した2022年8~10月期決算は売上高が減少したものの、市場予想を上回った。特別項目を除く1株利益も市場予想より大きかった。23年10月期通期の大幅な増収見通しも好感された。
◎血糖値測定機器のデックスコム(DXCM) △4.0%
新しい血糖値測定装置が米食品医薬品局(FDA)によって承認されたと8日発表した。2歳以上のあらゆる糖尿病患者向けに認められ、2023年初にも米国での販売を始める計画だという。
◎カジノのラスベガス・サンズ(LVS) △2.5%
香港やマカオの当局が8日に新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐ規制を緩めるとそれぞれ発表した。売上高比率の高いマカオでの集客回復を期待した買いが入った。同業のウイン・リゾーツ(WYNN)は1.7%高だった。
◎ゲームソフトのアクティビジョン・ブリザード(ATVI) ▲1.5%
マイクロソフト(MSFT)によるアクティビジョン買収を巡って、米連邦取引委員会(FTC)が8日に買収差し止めを求めて提訴した。687億ドルの大型買収計画に対しては健全な競争を阻害するとして欧米の独禁当局が懸念を示してきた経緯がある。マイクロソフトは1.2%高だった。