QUICK企業価値研究所アナリスト 谷林正行(2022/12/12)
・来期以降も2桁営業増益が続くと予想
企業価値研究所は23/3期の連結予想営業利益を修正した。会社側が23年1月譲渡予定の科学事業を非継続事業とした前期実績および今期計画を開示したため当研究所の予想も科学事業を非継続事業としたベースで作成。新たに2120億円とした。遡及修正した前期実績との比較で45%増。主力の内視鏡は円安効果で増額した。来期以降も内視鏡の予想を引き上げた。連結全体では2桁増益が続くと予想する。
・消化器内視鏡は競争力強化が進む見通し
主力の内視鏡は生産で熟練工に依存する部分が多いが、生産支援やピッキング作業など周辺の作業でIT技術が導入されつつある。中長期的に同社の競争力強化が進む公算が大きいと考える。
・23/3期上期は営業32%増益
23/3期上期の連結営業利益は936億円。科学事業を非継続事業とした前年同期との比較で32%増となった。
・リスクファクター ~為替相場の変動、医療における当局の規制、製造物責任など
・アナリストの投資判断 ~概ね株式相場全体の値動きに準じたパフォーマンスを見込む
当研究所では当面の株価について、概ね株式相場全体の値動きに準じたパフォーマンスを想定している。上期決算発表後の値下がりは、会社側の内視鏡や治療機器のセグメント別営業利益計画の減額が嫌気されたものとみられる。わずかな減額だったが、半導体不足や原材料価格高騰などの解消の遅れがネガティブにみられたようだ。今後、これらが解消していくことにより見直されていくものと考えられるが、3Q以降の実績で確認されるまでは慎重な見方が続こう。為替については、円高がマイナス要因になることも考えられる。
(提供:QUICK企業価値研究所)
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