【NQNニューヨーク=川上純平】13日の米株市場で値動きが目立った銘柄は以下の通り。△は上昇、▲は下落。
◎バイオ製薬のモデルナ(MRNA/U) △19.6%
製薬のメルクと共同開発するがんワクチンについて、悪性黒色腫(メラノーマ)患者を対象とした臨床試験(治験)の第2相で良好な結果を示したと発表した。実用化による収益拡大を期待した買いが膨らんだ。
◎交流サイトのメタプラットフォームズ(META) △4.7%
共和党のルビオ上院議員が、中国発の動画共有アプリ「TikTok(ティックトック)」の米国での運用を禁止する法案を提出したと伝わった。ティックトックと利用者を奪い合うメタの追い風になるとの見方が広がった。
◎画像検索・共有サービスのピンタレスト(PINS) △11.9%
パイパー・サンドラーが投資判断を「中立」から「買い」に、目標株価を12日終値より27%高い30ドルに引き上げた。広告市場は減速しているものの、シェア拡大など業績回復を示す兆しがあることから「株価はすでに底を付けた」と指摘した。
◎決済サービスのブロック(SQ) △7.3%
パイパー・サンドラーが投資判断を「中立」から「買い」に引き上げた。サブスクリプション(継続課金)型を中心に、今後数年間は持続的な成長が見込めると評価した。
◎空運のユナイテッド航空ホールディングス(UAL) ▲6.9%
13日、ボーイングの中型機「787ドリームライナー」を100機発注したと発表した。「米航空会社によるワイドボディー機の発注としては最大規模」という。世界の中央銀行による金融引き締めが景気を冷やし旅客需要が減退するとの見方が強まるなか、機体への投資が業績の重荷になるとの懸念が広がった。
◎暗号資産(仮想通貨)交換業者のコインベース・グローバル(COIN) ▲9.2%
経営破綻した仮想通貨交換業大手FTXトレーディングの創業者であるサム・バンクマン・フリード容疑者が、相場操縦などの疑いで逮捕された。仮想通貨ビジネスの先行き不安が意識された。