QUICK企業価値研究所アナリスト 前田俊明(2023/01/27)
・連続営業増益は29期に伸びる見通し
23/3期3Q累計の連結業績は前年同期比16%営業増益。クラウドサービスの拡大によりシステムサポート事業が拡大したことに加え、システムインテグレーション事業が伸長した。企業価値研究所はクラウドサービスが業績拡大を牽引すると見込んでおり、概ね想定通りだった。当研究所は22年10月に上方修正した前期比15%営業増益の通期予想を据え置く。連続営業増益は29期に伸びよう。同社はクラウドサービスを販売の中心に据え置いており、顧客がシステム導入の際に選択するケースが増えている。クラウドサービスへの需要増に対応するためのクラウド関連施設の設備増強、人件費などの増加を生産性改善などで吸収する見通し。
・24/3期以降も営業増益が続く見通し
翌24/3期以降の予想も据え置く。営業最高益とともに、連続増益が続く見通し。クラウドサービスの導入の動きが顕著になっており、顧客ニーズが強いクラウドサービスが一段と拡大するとともに、運用支援サービスなども伸びよう。
・リスクファクター ~不採算案件の発生、景気後退
・アナリストの投資判断 ~中長期的な上昇を予想
株価は22年10月の高値から調整していたが、年明け1月6日に同社が増配する見通しと一部で報道されたこともあり、ほぼ1カ月ぶりに2万円台を回復、足元では2万1000円台を付けている。当研究所はクラウドサービスの成長が続くとみており、予想対象期間である25/3期まで営業増益が続く見通し。株価は利益成長に伴って中長期的に上値を切り上げるとの見方を継続する。当研究所の評価ポイントは、(1)営業増益が続く安定的な収益構造かつ、高い利益率、(2)クラウドサービスの成長、(3)高ROE、(4)強固な財務基盤――。
(提供:QUICK企業価値研究所)
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