QUICK企業価値研究所アナリスト 細貝広孝(2023/02/09)
・3Q累計は想定内推移。23/3期通期予想を維持
23/3期通期の連結業績に関して企業価値研究所では、3Q累計実績は前回(22年11月)見直した予想の想定内で推移したとの見方から、売上高2兆400億円(前期比6%増)、営業利益840億円(同2.0倍)の前回予想を据え置く。
・中期的に完工粗利益率の緩やかな改善見込む
続く24/3期の連結業績に関しても当研究所では、売上高2兆500億円(前期比横ばい)、営業利益900億円(同7%増)、25/3期は売上高2兆700億円(同1%増)、営業利益930億円(同3%増)の前回予想を据え置く。単体の完工粗利益率は中期的に緩やかな改善を見込む。
・3Q累計は前年同期の採算悪化の反動で営業増益
23/3期3Q累計の連結業績は、売上高が前年同期比5%増の1兆4411億円、営業利益が同43%増の657億円だった。前年同期は一部の建築工事で工事損失引当金を計上したことなどから工事採算が悪化したが、今期はその反動などで大幅増益だった。
・リスクファクター ~資材価格上昇、投資減退など
・アナリストの投資判断 ~完工粗利益率の改善みられるまで上値重い展開に
新型コロナウイルスの感染拡大などを背景に、株価は20年3月に700円台まで切り下がったあと、相場全体の回復などから1100円台まで戻したが、急落前の1200円台は捉えられないまま推移。22/3期上期決算発表を受けて株価は21年11月に800円台前半まで大きく切り下がったが、足元は1000円近辺で推移している。当研究所では手持ちの大型工事の採算性が低下しているとみており、今後の採算重視の受注により、建築工事を中心とした完工粗利益率の改善がみられるまで上値の重い展開が継続すると考える。
(提供:QUICK企業価値研究所)
本サイトに掲載の記事・レポートは、QUICK企業価値研究所が提供するアナリストレポートサービスの抜粋記事です。
レポートサービスは証券会社・金融機関様に対し個人投資家向け販売資料としてご提供させて頂いております。
サービスに関するご質問、資料のご請求等は以下フォームよりお問い合わせください。
※ 個人投資家の方は掲載記事(レポート)の詳細を「QUICKリサーチネット」からもご覧頂けます。
サービスの詳細・ご利用方法はこちらをご覧ください。
※ なお、本サイト掲載記事の内容に関する個別のご質問にはお答えできかねます。ご了承ください。