【NQNニューヨーク=稲場三奈】7日の米株市場で値動きが目立った銘柄は以下の通り。△は上昇、▲は下落。
◎衛星テレビのディッシュ・ネットワーク(DISH) △4.0%
米証券取引委員会(SEC)の資料で、共同創設者兼副社長のジェームズ・デフランコ氏が2日に145万株を取得したことが明らかになった。ファクトセットデータによるとデフランコ氏はディッシュの発行済み株式の3%近くを保有している。14年ぶり安値圏に沈んでいたこともあり、買い手がかりとなった。
◎スポーツ用品店のディックス・スポーティング・グッズ(DKS) △11.1%
7日朝発表の22年11月~23年1月期決算と24年1月期通期の業績見通しが市場予想を上回った。市場シェアが拡大し、11~1月期の売上高と特別項目を除く1株利益が市場予想以上に伸びた。併せて年間配当をこれまでの1株当たり1.95ドルから約2倍の4ドルに引き上げると発表した。
◎小型無人機(ドローン)製造のエアロバイロンメント(AVAV) △4.2%
6日夕発表の22年11月~23年1月期決算で売上高が市場予想を上回り、前年同期比で49%増加した。ドローン部門とウクライナなどでの戦術ミサイルシステム部門での増収が寄与した。経営陣は「さらなる業績改善に向け商品やサービスをてこ入れし、成長を続ける上で、我々はとても良い位置にいる」とコメントしている。
◎交流サイトのメタプラットフォームズ(META) ▲0.2%
ブルームバーグ通信が6日夜、「早ければ今週にも数千人規模の新たな人員削減に踏み切る計画がある」と報じた。昨年11月に全社員の13%に当たる1万1000人以上を減らす計画を発表していた。一段のコスト削減を期待した買いが先行したが、相場全体の地合い悪化におされ、小幅安で終えた。
◎新興電気自動車(EV)メーカーのリヴィアン・オートモーティブ(RIVN) ▲14.5%
6日夕に13億ドルの新株予約権付社債(転換社債=CB)を発行すると発表し、将来の株式価値の希薄化を警戒した売りが出た。CBの満期は29年3月で、適格機関投資家を対象に私募形式で発行する。最初の購入者に対しては、2億ドルのCBを追加購入するオプションが付与される。
◎「空飛ぶタクシー」を開発するジョビー・アビエーション(JOBY) ▲6.9%
7日にドイツ銀行が投資判断を「ホールド」から「セル」に、目標株価を前日比終値を11%下回る4ドルに引き下げた。機体の重量設計に問題があるとの懸念を示した。