【日経QUICKニュース(NQN)】日本製鉄(5401)が午後の取引で急落している。前日比307円(9.9%)安の2787円まで売られる場面があった。14時に2024年3月期(今期)の連結純利益(国際会計基準)が前期比47%減の3700億円になりそうだと発表した。市場予想であるQUICKコンセンサスの4647億円(4月27日時点、14社平均)を下回り、嫌気した売りがかさんでいる。
23年3月期(前期)の原材料価格の高騰の影響で、今期は多額の在庫評価損が出る見通し。構造改革に伴う事業再編費用も響くという。24年3月期の配当は1株あたり140円(前期実績は180円)にすると発表した。
市場では「前日に好決算のJFE(5411)に連れ高していただけに失望売りが広がっている」(国内証券)との声も聞かれた。