【日経QUICKニュース(NQN)】大阪チタが続伸し、前週末比170円(5.6%)高の3170円まで上昇した。国内外で航空需要の回復が相次いで伝わっており、航空機向けのチタン需要が将来的に高まるとの思惑から買いが入っているようだ。同業の邦チタ(5727)や航空機部品を手掛けるジャムコ(7408)も高い。
24日付の日本経済新聞電子版によると、ANAHD(9202)の芝田浩二社長は「国内では年末に新型コロナウイルス禍前の9割まで航空需要が回復する」と話した。先週20日までに発表になったアメリカン航空など米航空大手3社の2023年4~6月期決算はそろって増収増益だった。
立花証券の入沢健アナリストは「鉄鋼など市況関連が高い地合いや、為替の円安・ドル高傾向もチタン株の追い風になっていそうだ」とみていた。26日発表予定の米ボーイングの決算への思惑も高まりやすい。