【日経QUICKニュース(NQN)】野村ホールディングス(8604)傘下の野村証券は6日、2023~24年度の企業業績見通しを発表した。23年度の金融を除く主要企業の経常利益は前年度比6.9%増を見込む。6月時点の前回予想(4.2%増)から引き上げた。自動車セクターで半導体不足が解消された影響や、車種構成の改善、値上げ効果などから従来想定を上回る見通しとなったという。
24年度の金融を除く主要企業の経常利益は23年度比6.7%増を見込む。特に電機・精密セクターでは、生成人工知能(AI)向けの半導体需要増加などを背景に半導体製造装置の市場が持ち直すことや車載向け電子部品の出荷が回復することなどを織り込んだという。
野村証券の元村正樹シニア・エクイティ・ストラテジストは記者向け説明会で「欧米の景気回復もあり、業績拡大のけん引役が23年度の自動車セクターから24年度は電機・精密にバトンタッチする」とみていた。