QUICK企業価値研究所アナリスト 柊宏二(2023/10/19)
・上期の健闘や円安考慮し今期当研究所予想を維持
24/2期上期の連結営業利益は331億円と前年同期比6%増加。企業価値研究所は24/2期の連結業績予想(営業利益は前期比2%増の700億円。会社計画と同じ)を据え置く。上期は需要の回復が弱かったが、業績は前年同期に計上した利益押し上げ要因が剥落する中でも営業増益を確保し、健闘したと評価する。円安効果もあるが、価格転嫁等による採算改善が効いている。為替円安や採算改善のトレンド等も踏まえ、下期も底堅い業績推移を予想。通期で小幅だが営業増益の確保を見込む。
・来・再来期の増益見込む予想も円安考慮し据え置く
当研究所の25/2期、26/2期の業績予想も据え置く。需要の回復が弱いものの、為替想定を円安に見直した効果を勘案した。業績予想の見方は大きく変えておらず、自動化投資やEV関連需要の拡大継続などを背景としたロボットの成長を軸に、全体で増収増益が続くと予想。半導体関連需要の復調などで26/2期に業績伸長ペースがやや強まると見込む。財務面の懸念は現状少ない。会社の配当性向目標は引き続き「30.0%+α」。
・リスクファクター ~半導体市場、中国のリスク等
・アナリストの投資判断 ~高値更新後調整しているが徐々に復調を予想
株価は6月23日に過去最高値6859円を付けた後はやや調整。現状の当研究所の24/2期予想PERは約27倍。セクター平均等と比べ高いが、同社の過去の平均に比べると割安感がある。半導体等の需要回復が遅れ気味で受注が依然弱い点はネガティブだが、ロボットの中長期的な成長への期待、今後控える循環的な半導体関連受注の回復やそれに伴う増益への期待なども織り込む形で、株価は今後徐々に復調すると予想する。
(提供:QUICK企業価値研究所)
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