QUICK企業価値研究所アナリスト 伊藤健悟(2023/11/10)
・サマリー
24/3期の連結営業利益について企業価値研究所では、前期比10%増の1400億円を予想する。需要低迷や採算悪化で苦戦した23/3期との比較では、マテリアル部門が減損処理の効果による減価償却費負担の軽減などもあって増益となるほか、住宅、ヘルスケアの両部門も利益を伸ばし、連結全体で増益となろう。従来の見方と大きな変更はない。ただし、エレクトロニクスや自動車関連製品などの需要は回復途上であり、依然厳しい事業環境にあると言える。続く25/3期以降は着実な業績拡大を見込むが、収益性の低下しているマテリアル部門の利益水準回復へ向け、事業ポートフォリオ転換が進むことを期待したい。
・アナリストの投資判断 ~一段のPER上昇は難しく、上値の重い展開に
上期の決算を受けて同社の株価は上昇し、1000円台を回復した。直近では当研究所の来期予想連結PERで13倍台と、過去の平均並みの水準にある。依然として厳しい事業環境を考慮すると、一段のPER上昇は難しく、上値の重い展開になると考える。
(提供:QUICK企業価値研究所)
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