【日経QUICKニュース(NQN)】ラインヤフー株が後場、軟調に推移した。前週末比10円90銭(2.44%)安の435円50銭まで下げた。日本経済新聞電子版が27日正午に「ラインヤフーのサーバーがサイバー攻撃を受け、LINEアプリの利用者情報など計40万件超の個人情報が流出した可能性があることが同日、分かった」と伝えた。利用者離れや再発防止に向けたコスト増など、事業への影響を懸念した売りに押されている。
LINE利用者の年代や性別、スタンプの購入履歴、ラインヤフーの取引先や社員に関する情報などが流出したとみられる。ZHDとLINEの経営統合直後の2021年3月には、中国の業務委託先の従業員が日本サーバー内にある利用者の氏名や電話番号などを閲覧できる問題が発覚した。市場では「情報管理の扱いの不備が続き、ブランドイメージが毀損するとの懸念が強まっている」(ネット証券)との声が聞かれた。
■ラインヤフー、個人情報40万件超流出と発表 不正アクセス被害で
LINEヤフー(4689)は27日、サーバーがサイバー攻撃を受け、LINEアプリの利用者情報など計40万件超の個人情報が流出したと発表した。大株主で韓国ネット大手のネイバー子会社の取引先のパソコンがマルウエア(悪意のあるソフトウエア)に感染したことがきっかけで、LINEヤフーのシステムへの不正アクセス被害となったという。
27日時点で流出した情報は利用者関係が30万2569件、取引先が8万6105件、従業員に関する情報は5万1353件としている