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丸井グループ(8252) 営業利益予想を減額したが、「推し活」を応援する差別化戦略加速で巻き返しへ

QUICK企業価値研究所アナリスト 永田和子(2023/11/28)

・サマリー
 フィンテック、全社での費用増を反映し、連結営業利益の企業価値研究所予想を減額したが、当研究所が成長の原動力として注目する「推し活」を応援する独自の差別化戦略加速で26/3期にかけて巻き返す見込み。「好き」を応援するカード(今期2Q末会員数78万人)の利用限度引き上げ計画発表を受け、利用額増大や分割・リボの利用促進を織り込んだ。ただし、中計連結営業利益目標(26/3期600億円)達成へのハードルは依然高い。一方、中計ROE目標(同13%)は、今後の自己株取得(会社側は今期上限400億円の枠を設定)次第で達成の可能性も。

・アナリストの投資判断 ~来期のPER15倍、配当利回り4.8%(ともに当研究所予想)と割安感強い
 来期PERは15倍(当研究所予想)と、コロナ前の19年平均18倍と比べ割安感が強い。来期配当利回り(当研究所予想配当:年108円/株)が4.8%と高水準である点も、株価の水準訂正を後押ししよう。自己株取得について10月の小規模(0.5億円)ではなく、まとまった規模で実施されれば、EPSの押し上げ要因となり、一段と割安感が強まる見込み。

 

(提供:QUICK企業価値研究所)
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著者名

永田 和子

シニアアナリスト

小売セクター、ゲーム・アミューズメントセクター担当


【プロフィール】
早稲田大学第一文学部日本史学科卒業。東京証券(現東海東京証券)入社。入社直後から調査部門でアナリスト業務(小売、繊維・紙パルプ、食品、ゲーム)に就く。03年にQBR(現QUICK企業価値研究所)へ。企業調査歴30年。


日本証券アナリスト協会 ディスクロージャー研究会 小売専門部会、広告・メディア・ゲーム部会、新興市場部会 評価実施アナリスト


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