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任天堂(7974) ライト層の次世代機移行を促すには新しい娯楽体験提供が不可欠

QUICK企業価値研究所アナリスト 永田和子(2023/12/01)

・サマリー
 連結営業利益の企業価値研究所予想は業績表の通り。次世代機は織り込んでいないが、「ニンテンドーアカウント」によるユーザー資産引き継ぎなどもあり、次世代機への移行は円滑に進む見通し。ただし、ライト層の次世代機移行を促すには新しくユニークな娯楽体験の提供が不可欠。コア層が求める高性能化とライト層への普及に不可欠な価格政策との舵取りにも引き続き注目したい。『ゼルダ』実写映画化発表など、「任天堂IPに触れる人口の拡大」戦略も順調で、次世代機ユーザーとして取り込める期待も。

・アナリストの投資判断 ~次世代機への評価が「Switch」を下回った場合、株価下落のリスクも
 当研究所予想に基づく来期PERは21倍。当研究所が評価基準とする20倍と比べ、割高感はなく、次世代機発表(当研究所は今期中にはないと予想)までは6000円台のボックス圏で推移しよう。既に「Switch」発売以降の高値圏にあるだけに、次世代機への評価が「Switch」を下回った場合、株価下落につながるリスクも。

 

(提供:QUICK企業価値研究所)
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著者名

永田 和子

シニアアナリスト

小売セクター、ゲーム・アミューズメントセクター担当


【プロフィール】
早稲田大学第一文学部日本史学科卒業。東京証券(現東海東京証券)入社。入社直後から調査部門でアナリスト業務(小売、繊維・紙パルプ、食品、ゲーム)に就く。03年にQBR(現QUICK企業価値研究所)へ。企業調査歴30年。


日本証券アナリスト協会 ディスクロージャー研究会 小売専門部会、広告・メディア・ゲーム部会、新興市場部会 評価実施アナリスト


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