【日経QUICKニュース(NQN)】半導体洗浄装置を手掛けるJETが買い気配となっている。気配値を制限値幅の上限(ストップ高水準)である前週末比1000円(15.12%)高の7610円まで切り上げ、現時点でまだ売買は成立していない。1日、最先端半導体の量産を目指すラピダス(東京・千代田)から次世代半導体製造技術の研究開発業務を受託したと発表した。ラピダスの半導体製造ラインへの装置納入を目指すといい、JETの将来的な収益拡大を期待した買いを集めている。
JETは9月25日に新規上場した。同日に公開価格(4630円)を下回る4420円で初値を付けたが、その後は米利上げ停止観測を背景とした世界的な半導体株物色の流れが波及し、11月27日には7630円と初値から7割超上昇していた。市場では「国の肝煎りで最先端半導体を製造するために設立されたラピダスと組むのはJETのビジネスにもプラスとなると考えられ、話題性の高さから買いが入りやすい」(立花証券の鎌田重俊企業調査部部長)との声が聞かれた。