QUICK企業価値研究所アナリスト 谷林正行(2023/12/06)
・サマリー
企業価値研究所は24/3期予想営業利益を1700億円→1040億円に減額した。子会社の事業終了に伴う損失など一過性の損失を織り込み大幅に引き下げた。前期との比較では、科学事業を非継続事業として遡及修正した前期実績との比較で44%減となる。来期以降の予想について、今期2Qに顕在化した中国の反腐敗運動の影響など中国リスクを織り込んだが、25/3期の営業利益は一過性の損失一巡で大幅に回復し、26/3期も増益が続くとみている。
・アナリストの投資判断 ~株式相場全体並みのパフォーマンスを見込む。円高リスクに留意
当研究所では当面の株価について、今期上期の決算発表後に大幅な値下がりとはならず、値上がりに向かってきたことで株式相場全体の値動きに準じたパフォーマンスを想定している。ただ、値上がりは円安の効果と考えられる。同社は円安進行時に注目されやすい。円高に転じた場合などではアンダーパフォームとなることもあり得る。
(提供:QUICK企業価値研究所)
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