QUICK企業価値研究所アナリスト 柊宏二(2023/12/07)
・サマリー
24/3期上期の連結純利益は増益、高進捗となり、会社は通期連結純利益計画を上方修正(6100億円→6400億円)。企業価値研究所は24/3期連結純利益予想を前回の6000億円から6500億円に増額。堅調な本業収益や円安効果等を勘案した。会社修正利益計画は達成を見込む。当研究所の25/3期、26/3期の利益予想も円安効果等を踏まえ増額。金利上昇効果等で利益水準が徐々に高まる展開を見込む。会社は今般24/3期の配当計画を増額(1株当たり年間95円→100円)。3期連続増配となり増配幅も拡大する計画。配当を強化している点は評価したい。自己株取得開始は来期以降となる可能性がある。
・アナリストの投資判断 ~出遅れ感等背景に当面堅調推移が続くと予想
株価は直近で15年以来8年ぶりの高値圏まで上昇。株価指標の割安感は薄れたが、株高要因となってきた日銀の金融政策の修正と金利上昇への期待は依然燻る。同社の増益や株主還元強化への期待、他メガバンク株価と比べた出遅れ感なども背景に、株価は引き続き堅調な推移が続くと予想。上値を試す展開が続くとみる。
(提供:QUICK企業価値研究所)
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