人工知能(AI)を活用した投資サービスを展開するFOLIO(フォリオ、東京・千代田)が実施した「2023年度 資産運用に関する実態調査」によると、資産運用経験がある人の割合は年代別・性別で20代男性が最も高いことがわかった。調査期間は23年12月1~3日で、20~50代の男女2400人にインターネットで調査をした。
■資産運用経験、20代が最多の40.2%
資産運用の経験について年代、性別ごとに調査したところ、20代男性が47.7%と最も多く、続いて40代男性が45.7%、30代男性が44.7%という結果が明らかになった。
年代別で見ると、20代が40.2%、30代が39.2%、40代が39.7%、50代が38.2%と、20代が最も多い。年代が上がるごとに資産運用経験がある人の割合が少なくなる傾向が分かった。
■新NISA、「活用予定はない」が62.2%
24年から始まる新しい少額投資非課税制度(NISA)については、「既に(現行の)NISAを活用している」が21.4%、「これから口座を開設する予定」が16.4%、「活用予定はない」が62.2%という結果となった。
新NISAを活用しない理由としては、「そもそも新NISA制度を知らない」が51.3%、「運用に回す資金を確保できない」が19.4%、「制度の仕組みが複雑で理解できない」が19.2%だった。
年代別で20代に絞ってみると、「そもそも新NISAを知らない」の回答が56.3%と、全体の割合より5.0ポイント高かった。FOLIOは「20代には『新NISA』の仕組みや有用性が伝わっていない可能性が考えられる」としている。
********************************* 調査名:「資産運用に関する実態調査」 調査対象:全国の20~50代の男女 有効回収数:2400人 調査手法:インターネット調査 調査期間:2023年12月1日(金)~3日(日) *********************************
(QUICK資産運用研究所 近藤拓人)