QUICK企業価値研究所アナリスト 小西慶祐(2024/02/09)
・サマリー
同社は23年3月に、フォークリフト用エンジンなどの国内認証の不正が発覚。24年1月29日に特別調査委員会の調査結果を公表。自動車用エンジンなどの不正が新たに発覚した。24/3期の連結営業利益予想について企業価値研究所では、従来の2200億円(前期比29%増)を据え置く。3Q3カ月は予想を上回ったが、4Qにエンジン国内認証問題に関する追加的な費用が発生する可能性が高いことを考慮した。25/3期以降は、追加的な不正関連費用は発生しないと想定し、営業利益の拡大を予想。中期的にはトヨタと共同開発中の次世代電池に注目したい。
・アナリストの投資判断 ~トヨタとの共同開発中の次世代電池への期待から、中期的には緩やかな株価上昇を予想
直近の株価に基づく翌25/3期の当研究所予想PERは17倍。セクター平均とおおむね同水準にあり、割安感はない。当面は、エンジン国内認証問題に関する追加費用発生懸念が株価の上値を抑えるとみるが、中期的にはトヨタとの共同開発中の次世代電池への成長期待から、緩やかな株価上昇を引き続き予想する。
(提供:QUICK企業価値研究所)
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