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富士フイルムホールディングス(4901) 業績予想を小幅修正したが、増収・営業増益が続く見通しに変わりはない

QUICK企業価値研究所アナリスト 谷林正行(2024/03/13)

・サマリー
 企業価値研究所は24/3期通期の予想営業利益を2900億円→2890億円(前期比6%増)に小幅引き下げた。セグメント別営業利益では、3Qまでの進捗などを反映しマテリアルズ、ビジネスイノベーションを減額し、イメージング、全社/連結調整を引き上げ、これらの差し引きで小幅減額。来期以降については、25/3期も引き下げたが、26/3期は増額。「チェキ」が好調なイメージングは来期以降も増額。連結全体では増収・営業増益が続く見方に変わりはない。

・アナリストの投資判断 ~対TOPIXの相対パフォーマンスは横ばいのトレンドを維持するものとみる
 当研究所では当面の株価について、概ね株式相場全体の値動きに準じたパフォーマンスを想定している。3Q決算発表直後の値下がりは、3Q累計実績が円安効果を除いたベースで営業減益となったことが響いた模様。ただ3Qはヘルスケアの棚卸資産評価損など一過性の影響が含まれている。今後、売上高、営業利益などが過去最高を更新していく見方に変わりはなく、対TOPIXの相対パフォーマンスは横ばいのトレンドを維持するものとみている。

 

(提供:QUICK企業価値研究所)
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著者名

谷林 正行

シニアアナリスト

民生エレクトロニクス、精密機器、総合重機セクター担当


【プロフィール】
東京大学工学部反応化学科卒、山一証券経済研究所入社、ベンチャーキャピタル、格付機関、IRコンサルティング会社を経て現在に至る。
新技術、テーマを中心としたレポート作成やベンチャー企業の将来性の判断、財務面を中心とした企業分析など、過去に携わった業務経験を活かし、様々な視点から対象企業を分析することを心掛けている。


日本証券アナリスト協会検定会員

日本証券アナリスト協会 ディスクロージャー研究会 電気・精密機器、機械専門部会 評価実施アナリスト


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