【日経QUICKニュース(NQN)】ファーストリテイリング(9983)は11日、2024年8月期(今期)の連結純利益(国際会計基準)が前期比8%増の3200億円になりそうだと発表した。従来予想(5%増の3100億円)から上方修正した。市場予想平均であるQUICKコンセンサスの3164億円(2日時点、12社)を上回った。北米や欧州での出店加速により、海外ユニクロ事業が好調だった。国内では需要動向にあわせて発注精度を高めたことなどから増益は確保した。受取利息や円安も利益を押し上げる。
年間配当計画は1株あたり350円とし従来計画の330円から引き上げた。同社は23年3月1日付で1株を3株に分割をしている。前期の期首から株式分割を実施したと仮定した場合の前期実績は290円となる。
一方、売上高にあたる売上収益は10%増の3兆300億円と、従来予想の10%増の3兆500億円からやや引き下げた。営業利益は18%増の4500億円との見通しを据え置いた。
同時に発表した23年9月~24年2月期の連結決算は、売上収益が前年同期比9%増の1兆5989億円、営業利益は17%増の2570億円、純利益は28%増の1959億円だった。