QUICK Money Worldでは、QUICK端末で配信している上場予定企業の銘柄概要をまとめた「IPOレポート」を公開しています。今回は東証スタンダードに6月20日に新規上場する、タウンズ（197A）の概要を紹介します。

国内外で販売、塩野義製薬と共同販売契約

インフルエンザなど感染症診断用の抗原検査キットを製造販売する。検査キットは主に医師が診断補助に使う。医療機関を中心に、研究機関と世界保健機関（WHO）などの国際機関、バイオベンチャー企業向けに国内外で販売する。

製品にはイムノクロマト法を利用している。同手法は抗原抗体反応を利用したもので、鼻の奥などの粘液を綿棒などで採取してキットに垂らすと、ウイルスに特有のたんぱく質が抗体と結合し、キットに色の付いたラインが浮かぶ。特別な装置も要らず迅速な診断に適している。インフルエンザウイルスをはじめ、アデノウイルス、RSウイルスなどの判定に対応。また、2020年10月からは新型コロナウイルス抗原検査キットの販売も始めた。

同社の製品では鼻や咽頭をぬぐう検体抽出液を共通化していることが特徴だ。複数項目での検査をする際、患者に負担のある検体採取を１回で完了できる。また、判定ラインの見やすさにもこだわる。独自の技術を使い、白色の背景と対比して視認性の高い黒色での表示を採用する。キット利用者から、判定ラインの見やすさや診断の正確性についての評価が高いという。　

2021年より塩野義製薬（4507）と共同販売契約を結び、インフルエンザと新型コロナウイルスの抗原検査キットの販売に力を入れている。

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