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塩野義製薬(4507) HIVフランチャイズの予想を引き上げ、利益予想を増額

QUICK企業価値研究所アナリスト 真下弘司(2025/03/07)

・サマリー
 企業価値研究所予想の連結業績は業績表の通り。25/3期3Q累計の業績は英ViiV社(ヴィーブ)に導出した抗HIV薬(配合剤を含む)からのロイヤリティー収入が伸長し順調に推移(減収・減益だが、一過性要因を除くベースでは増収・増益)。3Qまでの実績を踏まえて売上収益を減額したが、ロイヤリティーの予想を引き上げたことを主因に利益予想は増額。感染症の流行が業績変動要因になるが、ロイヤリティーや利益率の高い自社創成の感染症薬の貢献を見込み増収・増益基調が続くと見方を維持する。

・アナリストの投資判断 ~株価上昇には新薬の開発進展等が必要か
 株価は24年8月に昨年来安値となる1944.7円をつけたが、その後は総じて堅調に推移し足元は2300円前後。株価の持続的な上昇には、感染症領域に続く柱と位置付けるQOL疾患領域の育成、次の成長を担う新薬(特に投資家および市場の関心が高い肥満症治療薬)の開発進展等が必要と考える。

 

(提供:QUICK企業価値研究所)
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著者名

真下 弘司

シニアアナリスト

医薬品セクター担当


【プロフィール】
00年から現職。医薬品・医薬品卸等を担当。レポート作成に際しては、会社側開示情報に基づく数値分析に、個別取材等の情報を加えて、平易な文章で誰が読んでもわかるようにと心がけている。また業績のほか、ESG(環境・社会・企業統治)などの観点から企業を評価できないか模索中。


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