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富士フイルムホールディングス(4901) 今後は主力のヘルスケアを中心に営業増益が続き、過去最高益更新が続く見通し

QUICK企業価値研究所アナリスト 谷林正行(2024/06/12)

・サマリー
 企業価値研究所は25/3期の予想営業利益を3000億円→3060億円(前期比11%増)とした。4月に会社側が新中計を公表した際に修正した数値を小幅引き上げた。前期実績を評価しヘルスケア、イメージングを上方修正した。来期以降もヘルスケアにおけるバイオCDMO(医薬品の開発・製造受託)の生産能力増強などで増収・営業増益が続く見通し。営業利益は過去最高益更新が続くとみている。なお24/3期の営業利益は2767億円(前期比1%増)。円安効果で増益を確保した。

・アナリストの投資判断 ~決算発表直後に値下がりしたが、当面は堅調な推移を見込む
 当研究所では当面の株価について、概ね株式相場全体の値動きに準じたパフォーマンスを想定している。本決算発表直後に下げたのは、ヘルスケアで前期に計上した一過性の損失や今期上期も構造改革費用が生じることなどが嫌気された模様だが、その後は上昇傾向。バイオCDMOで契約獲得が進んでいることなどが見直されたものと考えられる。当面は堅調な推移が続こう。

 

(提供:QUICK企業価値研究所)
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著者名

谷林 正行

シニアアナリスト

民生エレクトロニクス、精密機器、総合重機セクター担当


【プロフィール】
東京大学工学部反応化学科卒、山一証券経済研究所入社、ベンチャーキャピタル、格付機関、IRコンサルティング会社を経て現在に至る。
新技術、テーマを中心としたレポート作成やベンチャー企業の将来性の判断、財務面を中心とした企業分析など、過去に携わった業務経験を活かし、様々な視点から対象企業を分析することを心掛けている。


日本証券アナリスト協会検定会員

日本証券アナリスト協会 ディスクロージャー研究会 電気・精密機器、機械専門部会 評価実施アナリスト


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