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東急(9005) 営業利益は不動産販売の減少などで今期は減益ながら、来期は増益を予想

QUICK企業価値研究所アナリスト 唐木健至(2024/06/14)

・サマリー
 前期決算発表を受け企業価値研究所では、今25/3期の連結業績予想を修正。鉄道の利用やホテルの客室平均単価が想定を上回っているものの、人件費などの費用の想定引き上げもあり営業利益をやや減額した。修正後の今期予想は営業利益が900億円(前期比5%減)で、新たに作成した来26/3期の予想は営業利益が910億円(同1%増)。不動産販売の減少などで今期は営業減益ながら、各事業で需要が堅調に推移するとみて、来期は営業増益の予想としている。

・アナリストの投資判断 ~底堅い利益の推移をにらみながら、徐々に水準を切り上げる展開を予想
 直近株価での今期末当研究所予想BPSに基づくPBRは1.31倍と、過去3年の実績PBRの平均(1.38倍)をやや下回る。当研究所では各事業で需要が回復傾向にあることから、株価も過去3年を上回る評価が妥当だが、人件費などの費用増加もあり株価の評価を大きく引き上げることはできないと考えている。足元の株価は特段の割安感のない水準とみており、今後は中長期的観点から、底堅い利益の推移をにらみながら徐々に水準を切り上げる展開を予想する。

 

(提供:QUICK企業価値研究所)
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著者名

唐木 健至

シニアアナリスト

運輸セクター担当

 

【プロフィール】

早稲田大学政治経済学部卒。野村総合研究所入社。その後、国内のコンサルティングファームをへて、2006年、QBR(現QUICK企業価値研究所)入社。企業アナリストとして、運輸セクターを担当、現在に至る。

 

日本証券アナリスト協会検定会員

日本証券アナリスト協会 ディスクロージャー研究会 運輸専門部会 評価実施アナリスト


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