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鹿島建設(1812) 1Qは想定内で推移し、25/3期通期および中期的な予想を据え置き

QUICK企業価値研究所アナリスト 細貝広孝(2024/08/13)

・サマリー
 25/3期通期の連結業績に関して企業価値研究所では、1Q実績は全体としてほぼ想定の範囲内で順調なスタートを切ったとの見方から、売上高2兆7500億円(前期比3%増)、営業利益1380億円(同1%増)の前回予想(24年6月)を維持する。続く26/3期および27/3期に関しても着実な利益成長を見込む予想を維持。
 25/3期1Qの連結業績は、売上高が前年同期比5%増の6132億円、営業利益が同2%増の253億円だった。単体の完成工事(完工)高が減少したが、海外関係会社の寄与などで連結営業増益を確保した。

・アナリストの投資判断 ~施工進捗で工事採算改善すれば、株価も上値を切り上げる公算
 当研究所では引き続き中期的な利益成長を見込んでいる。しかし、足元の株価は今年3月につけた戻り高値から伸び悩んでおり、当研究所の27/3期予想EPSから算出したPERは9.2倍程度にとどまる。今期は会社側が連結営業減益を計画しているが、当研究所では営業増益を予想。今後、施工が進捗し利益率が改善すれば、株価が再度、上値を切り上げるとみている。

 

(提供:QUICK企業価値研究所)
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著者名

細貝 広孝

シニアアナリスト

建設・不動産・住宅・住設セクター担当


【プロフィール】
早稲田大学社会科学部卒業後、QUICKに入社。営業本部にてセルサイド・バイサイド向け営業、情報本部にてQUICKのオリジナルコンテンツである「QUICKデリバティブズコメント」プロジェクトの立ち上げなどに携わった後、03年にQBR(現QUICK企業価値研究所)に出向してアナリスト業務に従事。食品セクター、紙パセクターを担当し、現在は建設・不動産を中心としたセクターを担当。
訪問取材に加え、建設現場や住宅・マンション販売の現場、工場などに赴き、「現場の声」を聞き、「現場の温度」を感じながら企業分析・レポート作成に活かしている。


日本証券アナリスト協会検定会員

日本証券アナリスト協会 ディスクロージャー研究会 建設・住宅・不動産専門部会 評価実施アナリスト


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