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三井住友フィナンシャルグループ(8316) 最終利益1兆円超え見込む予想を継続。株主還元・株式分割等の施策を評価

QUICK企業価値研究所アナリスト 柊宏二(2024/08/30)

・サマリー
 企業価値研究所は25/3期の連結純利益を1兆1000億円と予想。同社として初めて1兆円超の最終利益を見込む予想を据え置く。各種リスクはあるが、1Q利益の好発進や追加利上げの効果等を勘案し、引き続き会社純利益目標1兆600億円の超過達成を見込む。金利上昇効果を軸に最高益更新を見込む26/3期、27/3期予想も据え置く。日銀の利上げペースが早まる可能性が生じているが、円高リスク等も考慮した。25/3期は過去最大規模の増配を計画し、すでに1000億円相当の自己株取得も実施。総還元性向は高水準が続く見通し。株式分割も予定し、投資家層拡大に資する施策として評価したい。

・アナリストの投資判断 ~最高益や還元等への評価を背景に戻りを試す展開を予想
 株価は約17年ぶりの高値まで上昇した後に急落するも9000円台まで回復。株価指標の割安感は薄れたが、PBRは依然1倍を下回り、割高感は強くないとみる。米金利低下等が重荷となる面はあるが、国内では金利上昇期待が継続。最高益更新や還元等の施策の評価も背景に、当面の株価は高値圏への戻りを試す展開を見込む。

 

(提供:QUICK企業価値研究所)
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著者名

柊 宏二

チーフストラテジスト

投資戦略担当、マクロ経済・米国株担当、銀行・機械セクター担当

 

【プロフィール】

一橋大学経済学部卒業。三和銀行(現三菱UFJ銀行)に入社後、銀行系シンクタンクの三和総合研究所(現三菱UFJリサーチ&コンサルティング)に出向しマクロ経済調査に従事。銀行に復職し企業再生などの業務担当を経て、06年に当社入社。金融セクターや製造業(機械中心)の調査に加え、投資戦略、マクロ経済、米国株などを担当。顧客向けセミナー・研修・勉強会講師の実績多数。

 

日本証券アナリスト協会検定会員

日本証券アナリスト協会ディスクロージャー研究会 銀行評価実施アナリスト


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