QUICK企業価値研究所アナリスト 唐木健至(2024/09/05)
・サマリー
1Q決算発表を受け企業価値研究所では、連結業績予想を修正。業務効率化の効果で各事業における費用が想定を下回っていることを勘案し、営業利益をやや引き上げた。修正後の営業利益予想は今25/3期が920億円(前期比3%減)、来26/3期が930億円(同1%増)。不動産販売の減少などで今期は営業減益ながら、各事業で需要が堅調に推移するとみて、来期は営業増益の予想としている。
・アナリストの投資判断 ~中長期的観点から水準を切り上げる展開を予想
直近株価での今期末当研究所予想BPSに基づくPBRは1.30倍と、過去3年の実績PBRの平均(1.38倍)をやや下回る。当研究所では、各事業で需要が回復傾向にあることなどから、株価も過去3年を上回る評価が妥当だが、労働需給の逼迫に伴う関連費用の増加もあり、株価の評価を大きく引き上げることはできないと考えている。足元の株価は特段の割安感のない水準にあるとみており、今後は中長期的観点から、底堅い利益の推移をにらみながら徐々に水準を切り上げる展開を予想する。
(提供:QUICK企業価値研究所)
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