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住友ゴム工業(5110) 強めの今期事業利益予想を維持。今後は次世代オールシーズンタイヤに注目

QUICK企業価値研究所アナリスト 小西慶祐(2024/09/09)

・サマリー
 24/12期通期の連結事業利益予想について企業価値研究所では、据え置かれた会社計画を上回る従来の880億円(前期比13%増)を据え置く。国際会計基準(IFRS)変更後、過去最高を更新する見通し。引き続き高インチの高機能タイヤの拡販効果を強めにみた。今後は、新たな高付加価値商品として、10月1日から日本国内で発売する次世代オールシーズンタイヤ「シンクロウェザー」にも注目したい。同社が中期経営計画で目指す27/12期に事業利益率7.0%は、3年前倒しの今期にも達成するとの見方を継続。更なる構造改革を進めており、一段収益力が上がる可能性があるとの見方も変えない。

・アナリストの投資判断 ~今期以降、事業利益の拡大を予想。株価の上値余地は大きいとの見方を継続
 直近の株価に基づく翌25/12期の当研究所予想PERは7倍。同社の過去60カ月(業績が大幅に悪化した22/12期を除く)の平均PER11倍との比較では割安感がある。今期以降、事業利益の拡大局面へ移行すると予想、株価の上値余地は大きいとの見方を変えない。

 

(提供:QUICK企業価値研究所)
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著者名

小西 慶祐

シニアアナリスト

自動車・自動車部品セクター、投資戦略担当

 

【プロフィール】

早稲田大学政治経済学部卒、在学時には、早稲田大学ア式蹴球部所属。国際証券(現三菱UFJモルガン・スタンレー証券)入社。みずほ信託銀行を経て、現在に至る。
体育会系で培った足腰の強さを武器に、数値分析だけでなく、個別取材や国内外での工場視察といったフィールドワークによる「生の情報」を大事にしながら、対象企業を判断することを信条とする。また、セルサイドとバイサイドをともに経験したことを糧として、弊社の特長である中立・公正な立場でレポートを執筆することを心がけている。

 

日本証券アナリスト協会検定会員

日本証券アナリスト協会 ディスクロージャー研究会 自動車・同部品・タイヤ専門部会 評価実施アナリスト


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