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日東電工(6988) オプトロニクス部門が想定以上の好調を維持

QUICK企業価値研究所アナリスト 伊藤健悟(2024/10/31)

・サマリー
 25/3期の連結営業利益について企業価値研究所では、前期比34%増の1870億円を予想する。足元で各種光学フィルムや回路材料を中心としてオプトロニクス部門が想定以上に好調に推移。従来は前倒し需要の反動による2Q以降の減速を見込んでいたが、その影響も小さく、連結全体で小幅ながら従来予想を上回る見通しとなった。続く26/3期以降もオプトロニクス部門の拡大に加えてヒューマンライフ部門の損益改善も進み、連結全体で業績は着実な拡大基調をたどると予想する。

・アナリストの投資判断 ~業績拡大を追い風に株価は上昇へ
 24年7月後半に同社の株価は急落し、その後の戻りも鈍かったが、足元では円安の追い風もあって徐々に値を上げつつある。直近では26/3期の当研究所予想連結PERで約12倍と、過去の平均的な水準である15倍を下回る。為替市場の動向などに不透明感はあるが、光学フィルムなどの好調で業績は着実に拡大する公算が大きい。このため、過去の平均並みの評価は可能であり、株価は引き続き上昇に向かうと考える。

 

(提供:QUICK企業価値研究所)
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著者名

伊藤 健悟

シニアアナリスト

化学・繊維セクター担当


【プロフィール】
大阪大学経済学部卒業。山一證券入社、メリルリンチ日本証券を経て、現在に至る。
山一證券在籍時は個人向け営業に従事。マクロ、ミクロの両面からの事業環境・経営状況の分析に加え、その際に培った個人投資家の視点も重視しつつ、レポートの作成や講演などを行うことを心がける。


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