QUICK企業価値研究所アナリスト 小西慶祐(2024/11/11)
・サマリー
会社側は上期決算発表時に、25/3期の連結営業利益計画を6920億円→5500億円(前期比45%増)へ再度下方修正した。自動車販売の不振に伴う売り上げ減を反映したとしている。企業価値研究所も、会社修正計画はおおむね妥当と判断、営業利益予想を同社修正値まで再度減額する。ただそれでも、前期に多額の品質費用を計上した反動や合理化活動などから、2期ぶりに過去最高を更新する見通し。同社は、自動車の電動化の恩恵を最も受けるとの見方を変えない。中期的には、トヨタと共同開発するソフトウェアと、それを内蔵する大規模統合ECU(電子制御ユニット)に引き続き注目したい。
・アナリストの投資判断 ~PERで割安感あり。中国市場の動向等に要注意も、株価の上値余地は大きいとみる
直近の株価に基づく翌26/3期の当研究所予想PERは13倍。過去60カ月の平均PER19倍との比較では、割安感がある。中国市場の動向など主要地域の自動車需要の動向に注意を要するが、電動化製品の拡販による利益拡大を予想、株価の上値余地は大きいとの見方を継続する。
(提供:QUICK企業価値研究所)
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