QUICK企業価値研究所アナリスト 谷林正行(2024/11/20)
・サマリー
企業価値研究所は、25/3期予想営業利益を6300億円→6800億円(前期比49%増)へ上方修正した。上期の営業利益が3139億円(前年同期比76%増)で事前の会社計画2880億円を上回るなど好調だったことから新たな会社計画と同額に引き上げた。来期以降もAIサーバー向けの成長が続き、AI機能搭載機種の伸びなどでPC・スマートフォン向けの拡大が見込まれるため増収・営業増益が続く見通し。中国向けのリスクを織り込むが、来期以降の予想を据え置いた。
・アナリストの投資判断 ~中国向けの懸念が薄らぐことで値上がりに向かおう
当研究所では今後の株価について、株式相場全体の値動きを上回るパフォーマンスを想定している。同社の株価をみるうえで、米国の対中半導体規制強化が考えられるなか、中国向けの売上比率が高いことが懸念材料となっているが、会社側から中国向けの売上構成比が低下しても売り上げ、採算性を維持する見通しが示された。3Q以降の実績で見直され、来期以降の成長を織り込むことで値上がりに向かう公算が大きいと考える。
(提供:QUICK企業価値研究所)
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